
博士
今回は身の回りの道具の難読漢字クイズを紹介するぞ!クイズを解きながら楽しく漢字の読みや豆知識を学ぶのじゃ!
【身近な道具に関する漢字クイズ】高齢者向け!読むのが難しい難読漢字【前半10問】


博士
まずは10問出題するぞぉ!ヒントを元に何の道具なのかを考えるのじゃ。
第1問
箪笥
※ヒント:衣服などを収納します。
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答え:たんす
箪笥は江戸時代の前期、大阪で誕生したと言われています。
それ以前は木製や竹製の箱が収納に使われており、引き出しが付いた箪笥の登場によって収納の効率が上がりました。しかし、高価な物であったため庶民にまで普及したのは江戸時代末期からでした。
また、箪笥は「棹(さお)」という単位を使って数えます。和箪笥には、両脇に棹を通すための金具がつけられています。そこに棹を通して持ち運べるようになっているため、「棹」と数えられるようになりました。
第2問
算盤
※ヒント:計算に利用する古くからある道具です。
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答え:そろばん
現代では電卓や、電卓機能の搭載された携帯電話・パソコンが普及し、日常生活の中で算盤を使う機会は減っていますが、実は古代から人類にとって身近な存在でした。
算盤の起源には諸説ありますが、4000~5000年程前のメソポタミアでは、土や砂の上に線を引き、そこに小石を置き算盤を使うように計算していたといわれています。
日本には、15世紀初頭に中国から伝わったと言われています。
第3問
槌
※ヒント:指まで叩いてしまわないように注意しましょう。
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答え:つち
槌は、物をたたくための工具です。似た漢字に「鎚」があります。使い分けとしては頭の部分が木の場合は「槌」を、頭の部分が金属製の場合は「鎚」を指します。
かなづちは、一般的に「金槌」と表記されておりそれで間違いではありませんが
・「鎚」と1文字だけで書いてある場合は「金槌」
・「槌」と1文字だけで書いてある場合は「木槌」
を指します。
また、金槌をトンカチとも呼ぶのは、釘を打った時の擬音から来ているとされています。
第4問
鋏
※ヒント:チョキチョキ…。
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答え:はさみ
鋏には大きく分けると2つの型があります。
一枚の金属板をU字形に曲げて刃と刃が合うようにした形態の「ギリシア型」。これが和鋏の起源になりました。紀元前10世紀頃に古代ギリシアで羊毛の収穫に使われたのが最初とされています。
二枚の金属板をX字形に鋲で留め、刃と刃が合うようにした形態の「ローマ型」。現在、洋鋏と呼ばれ、最も身近な鋏がこれに当たります。現存する最古の物は、紀元前27年頃に使われていたと言われています。
第5問
歯刷子
※ヒント:朝起きた時や食後にすることと言えば…。
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答え:はぶらし
歯ブラシの起源は「房楊枝」と言われています。柳などの小枝を切り、その先端を煮て叩いて繊維を出し、針の櫛ですいて柔らかいブラシのようにした物を指します。
これで歯磨きを行っていたとされています。
いつ頃から使われていたのか詳細は分かっていませんが、仏典に「釈迦が楊枝を使って地に投げたところたちまち根づいて大木となった」という話もあります。
第6問
刷毛
※ヒント:筆に似ている道具です。
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答え:はけ
刷毛は柄の先端に多数の毛を取り付けた道具で、筆とは違い広い範囲に塗料を塗るのが目的です。
そんな刷毛ですが塗料を使った後、洗ったのに残った塗料で固まってしまうといったことも珍しくありません。
刷毛を洗う際は塗料が水性、油性に関わらずまずは新聞紙などでよく拭き取ります。その後、水性なら水、油性ならペイントうすめ液で洗います。その後、台所洗剤で洗うことで汚れを落としやすくなります。
第7問
湯湯婆
※ヒント:お湯を使った昔ながらの暖房器具です。
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答え:ゆたんぽ
湯たんぽは、室町時代に中国から伝わってきたとされています。
江戸時代の湯たんぽは、錆びないように当時はかなり高価だった銅を用いたものが多く、庶民には手が出せないものでした。
昔はお湯を注いで使う物だけでしたが、現在では電子レンジで加熱する物や、充電式の物も存在しており、形を変えながら現在も親しまれている道具の1つです。
第8問
如雨露
※ヒント:植物に水をあげる時に使います。
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答え:じょうろ
如雨露の語源は、ポルトガル語で「水が噴き出すこと」を指す「jorro」という説があります。
如雨露という表記には「雨露の如し」という意味が込められていると言われています。
また、如雨露の先端に取り付けるシャワーヘッドのような物には「ハス口(蓮口)」という名前があります。如雨露から出る水の勢いを和らげ、植物や土を傷めないようにするためにあります。
第9問
束子
※ヒント:ゴシゴシ…ゴシゴシ…。
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答え:たわし
束子と言えば、「亀の子束子」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。「亀の子束子」は明治時代に発明されており、子亀に形状が似ていたことがその名の由来です。材料はヤシの繊維です。
また、江戸時代には、藁を丸めたものが束子と同じような用途で使われていました。
第10問
芥箱
※ヒント:いらなくなったものをポイ。
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答え:ごみばこ
近年では街に設置されているゴミ箱は減少しています。周辺が汚れたり、分別のために複数のゴミ箱を設置する必要があったり、利用者が分別の指定を無視してゴミを入れたりすることなどが原因となっています。
また、鉄道会社ではテロ対策として、駅のホームのゴミ箱を撤去したり、透明で中身が確認しやすいゴミ箱を駅員の目が届きやすい範囲に設置するなどしています。
【身近な道具に関する漢字クイズ】高齢者向け!読むのが難しい難読漢字【後半10問】


博士
前半10問はどうじゃったかのう?まだ物足りないという人は次の10問も挑戦してみるのじゃ!
第11問
盥
※ヒント:水を入れて様々なことに利用していました。
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答え:たらい
盥は洗濯機が普及する以前、洗濯板と組み合わせて洗濯に利用されていた他、行水に使ったり、出産の際の産湯を入れる物などとして活用されていました。
金盥は第二次世界大戦後に普及していき、近年ではプラスチック製の盥も販売されています。
また、全国的ではない使い方ではありますが新潟県佐渡島などでは、「たらい舟」という乗り物としても活用されています。
第12問
鋸
※ヒント:ギコギコ…ギコギコ…。
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答え:のこぎり
鋸の刃には粗い目(縦挽き)と、細かい目(横挽き)があります。普段使わない人から見たら使い分けがわからないのではないでしょうか。
木目に沿って平行に切るときは縦挽きを、木目に対して垂直に切るときは横挽きを使います。上手く切るコツは押す時ではなく、引く時に力を入れることです。
第13問
枝折
※ヒント:今日の読書はここまでにしよう。
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答え:しおり
「枝折」は「栞」と表記は違いますが、同じものです。
昔は、山道などを歩く際に迷わないための目印として木の枝を折り曲げていました。これを「撓る(しほる)」と言っていました。それが「枝折」の語源です。
本に物を挟むと、どこまで読んだか分からなくなる(迷う)のを防ぐことができるため、本に目印として挟む物を枝折と呼ぶようになりました。
また現在一般的に使われる表記である、「栞」という字にも同様に山を歩く際などの目印という意味があります。
第14問
骰子
※ヒント:6つの面がある物が一般的です。
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答え:さいころ
サイコロも歴史が古く、起源は古代エジプトという説や、古代インドという説があります。
中国でも秦始皇帝の墓から14面のサイコロが見つかるなど、かなり昔からサイコロを使ったゲームがあったとされています。
日本ではすごろくなどにも使われ、6面の物が一般的ですが、100以上の面がある物や球体の物まで存在します。
また、日本のサイコロの1の目が赤いのは「とある会社が他社との差別化を図るために塗ったのが広まった」という説、「日の丸を表した」という説などがあります。
第15問
鬘
※ヒント:被り物です。
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答え:かつら
音楽室に肖像画があるバッハやモーツァルトといった音楽家たち。彼らの髪型がみんな似ていると思ったことはないでしょうか。実はあれは鬘です。
当時は音楽家だけではなく、貴族や王族も鬘を被っていました。当時のヨーロッパは衛生環境が悪く毛じらみに悩まされるため、髪を伸ばしてオシャレをするのは困難でした。
そのため地毛は手入れが容易い短髪に、オシャレは鬘を被るという文化が根付きました。
当時、音楽は貴族が楽しむものであったため、音楽家は必然的に貴族の前で演奏をすることになります。そのため、よりいっそう身だしなみに気を使わなければならない職業でもあったのです。
第16問
土圭
※ヒント:チクタク…チクタク…。
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答え:とけい
現在のような機械時計がない時代、日時計のことを「土圭」と表記していました。
1551年頃、機械式時計が日本に伝わりました。すると「とけい」を指す文字として、「自鳴鐘」、「時器」、「土計」、「斗鶏」、「時計」など様々な表記が使われるようになりました。
その後、「時を計る」という意味を分かりやすく示した「時計」の表記が一般的となっていき現在に至ります。
第17問
俎
※ヒント:台所で使う平な道具です。
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答え:まないた
現在ではプラスチックやゴムでできたまな板がありますが、元々は木で作られていました。
木製のまな板は適度な弾力と硬さがあるため、包丁の刃を傷めることがありません。さらに、弾力性があることにより、大きな修復力も持っています。そのため、高級な木製まな板は少々の傷であれば短時間で自然修復して塞がります。
また、日本では奈良時代の記録に既にまな板の存在が記されています。
第18問
鑰
※ヒント:防犯のためには欠かせません。
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答え:かぎ
カギも非常に歴史が古く、世界最古のものは紀元前2000年頃のエジプトで使われていた物とされています。また、日本最古のカギは7世紀頃の物と推定されています。
昔の田舎ではカギを全くかけずに外出をするなんていう光景も当たり前にあったのですが、現代社会ではなかなかそうはいきません。
防犯のためにカギも進化しており、鍵穴が無いためピッキングが不可能なカードキーなどもホテルやマンション、企業などで使われています。このような電子キーは鍵穴を変える必要が無くなったため、カギを取り替えやすいというメリットもあります。
第19問
蝦蟇口
※ヒント:これにお金を入れます。
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答え:がまぐち
実はがま口はヨーロッパ生まれであり、明治時代に日本に伝わってきました。
がま口はその名の通り、口がガマガエルのように大きく開くことがその名の由来です。日本では「出したお金がカエル(帰る)」として、縁起が良いとされてきました。
小銭入れのようなサイズを思い浮かべやすいですが、がま口の長財布も存在します。
第20問
御虎子
※ヒント:幼児が使う道具です。
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答え:おまる
おまるは、現在のように水洗トイレが当たり前ではない時代…
つまり、汲み取り式トイレが当たり前だった時代に幼児が誤って落ちてしまわないように作られました。
現在では幼児の排泄訓練用の便器といった位置づけになっています。近年ではおまるを使わず、トイレで排泄訓練をすることもあるようですが、幼児の足がつく高さというメリットがおまるにはあります。

博士
今回のクイズ問題は以上じゃ!君は何問解けたかな?
このサイトではいろんな脳トレクイズを紹介しているから、ぜひ他のクイズにも挑戦してみるのじゃ!