博士
今回は今昔の言葉クイズを出題するぞ!全問正解目指して頑張るのじゃ!
【今昔の言葉クイズ】時代の変化で意味が変わった!?常識3択問題【前編10問】
博士
まずは10問出題するぞぉ!3つの選択肢の中から正解だと思うものを一つ選ぶのじゃ。
第1問
「あからさま」という言葉は、昔はどのような意味だったのでしょうか?
1.しかし
2.仮に
3.明らかに
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2.仮に
「あからさま」とは、「明らかに」や「露骨な」という意味になり、明確な表現によく使われる言葉ですが、昔は「仮に」「ほんのちょっと」というような意味で使われていました。
今でも同じ意味は持っていますが、このような意味で「あからさま」と使う人は、少ないのではないでしょうか。
枕草子などの古典では、このような意味で「あからさま」が使われている作品があります。
第2問
「すさまじい」とは、昔どのような意味だったでしょうか?
1.つまらない
2.恐ろしい
3.かわいそう
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1.つまらない
「すさまじい勢い」など、現代では「ものすごい」「恐ろしいほど」と言うような意味合いで使われますが、昔は「つまらない」「殺風景」というような意味で使われていました。
また、昔は「寒々しい」など寒さや冷たさに関連した温度表現としても使われていたようです。
第3問
「おかしい」とは、昔どのような意味で使われていたでしょうか?
1.ふざけている
2.趣がある
3.楽しそう
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2.趣がある
古文で「いとをかし」と言う言葉を聞いたことがあるかと思いますが、「をかし」は今の「おかしい」の古形になります。
「いとをかし」は「とても趣が深い」と訳されるように、昔は「おかしい」とは「趣が深い」「風情がある」「魅力的である」などの意味で使われていました。
現代では、そのままの通り、「面白い」「滑稽」などの意味で使われています。
第4問
「はしゃぐ」とは、元々はどのような意味だったのでしょうか?
1.乾燥する
2.ふわふわする
3.跳ぶ
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1.乾燥する
「はしゃぐ」を漢字で表すと「燥ぐ」をなるように、元々は「乾燥する」という意味でした。
現代のように「騒ぐ」「浮かれる」という意味になった理由は、気分が落ち込んでいたり、暗い状態のことを「湿っぽい」と表現しますが、これに習って気分が上がっていたり、浮かれている状態のことを「燥ぐ」と言い始めたことがきっかけと言われています。
言葉遊びのようですが、面白いですよね。
第5問
次のうち、昔と今で意味が逆転してしまった言葉はどれでしょうか?
1.素敵
2.素晴らしい
3.綺麗
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2.素晴らしい
「素晴らしい」は、現在は賞賛する時などに使われるポジティブな意味の言葉ですが、昔は「とんでもない」「ひどい」という意味で使われています。
「素晴らしい人」と言うと今では最高の褒め言葉なので、昔の意味とは真逆だと言えるでしょう。
明治以降から現代のような意味で使われるようになりましたが、現代でも地域によっては昔の意味で使うところがあるそうです。
第6問
「貴様(きさま)」とは、昔はどのような人に使う言葉だったでしょうか?
1.喧嘩する相手
2.仲のいい相手
3.敬意を払う相手
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3.敬意を払う相手
「貴様」と聞くと、荒っぽく相手を呼ぶ言葉のように感じる方が多いでしょう。
しかし、元々は「貴方様」を短くして「貴様」と書き、敬意を払う相手や目上の人に使われていた言葉です。
だからといって、現代で目上の人や敬意を払う相手に「貴様」を使ってしまうと、乱暴な言葉遣いだと捉えられてしまうので気をつけましょう。
第7問
「あわれ」とは昔どのような意味で使われていたでしょうか?
1.かわいそう
2.かわいい
3.美しい
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2.かわいい
現代において「あわれ」という言葉を使うと「かわいそう」であったり、「悲壮」であったりして、残念な意味合いで使われます。
しかし、昔は「かわいい」や「情緒深い」などのポジティブな意味で使われることがありました。
今とは、真逆の意味にはびっくりですね。
第8問
「やばい」と言う言葉の由来に関わっている人はどんな人でしょうか?
1.犯罪者
2.研究者
3.政治家
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1.犯罪者
「やばい」とは、今ではいい意味でも悪い意味でも使われますが、昔は「危ない」「都合が悪い」「不具合」など悪い意味でのみ使われていました。
その言葉の由来としては、昔、犯罪者を入れる牢屋のことを「厄場(やくば)」と言っていましたが、隠語として「やば」と言うようになり、語尾に「い」をつけて、「やばい」と言うようになりました。
これは江戸時代頃の話で、当時は犯罪を犯すような悪いことをすることを「やばい」と言っていました。
第9問
「小走り」とは、江戸時代はどのような意味だったでしょうか?
1.大名の役職
2.武家に仕えた雑用係
3.農民のこと
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2.武家に仕えた雑用係
現代においては、「小走り」と言うと、「小股で急いで走ること」という意味で使われますが、江戸時代は、別の意味で使われていました。
江戸時代では「武家に支える雑用係」のことを「小走り」と言いました。参勤交代などの先頭を走る人のことも「小走り」と言ったそうです。
しかし、誤用されたことがきっかけで、現代の意味になったそうです。
第10問
「役不足」とは、どのような意味でしょうか?
1.自分の能力に見合った仕事を与えられること
2.自分には荷が重い仕事を与えられること
3.自分の能力より軽い仕事を与えられること
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3.自分の能力より軽い仕事を与えられること
現代において「役不足」とは「自分には荷が重い」「自分には手に余る」ような仕事を与えられた時などに使われますが、実は本来の意味は異なっています。
本来は「自分の能力より軽い仕事を与えられること」という意味で、現代で浸透している意味とは真逆になります。
言葉とは変化していくものなので、現代で浸透している意味も正しい意味になる時があるかもしれませんね。
【今昔の言葉クイズ】時代の変化で意味が変わった!?常識3択問題【中編10問】
博士
前編10問はどうじゃったかのう?まだ物足りないという人は、次の10問にも挑戦してみるのじゃ!
第11問
「大丈夫」とは、昔どのような意味だったのでしょうか?
1.よく食べる人
2.背の大きな夫
3.立派な男子
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3.立派な男子
「大丈夫」とは、中国から伝わった言葉ですが、本来の意味は「立派な男子」という意味でした。
しかし、そこから派生して「強い」「しっかりしている」という意味として使われるようになりました。
さらにそこから派生して「間違いない」「確実である」などの意味で使われるようになりました。
第12問
昔は「朝」のことを、どのように言っていたでしょうか?
1.きょう
2.あした
3.きのう
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2.あした
昔、「あした」とは「朝」「翌朝」という意味で使われていました。
しかし、平安時代の終わり頃から、現代と同じ「次の日」という意味で「あした(明日)」が使われるようになりました。
当たり前のように使っている言葉でも、昔は異なった意味を持っているのは不思議な感覚になりますね。
第13問
昔、「めったにないこと」という意味で使われていた言葉は次のうちどれでしょうか?
1.ありがとう
2.ごめんなさい
3.さようなら
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1.ありがとう
ありがとうを漢字で表すと「有難う」になります。
昔「めったにないこと」という意味で、「有難し」と表現されていました。
これに転じて、仏教の思想では、奇跡のような貴重な出来事に対して、感謝を表す気持ちを「ありがとう」と言うようになりました。
そして、現代においては感謝を伝える言葉として「ありがとう」が使われるようになりました。
第14問
「あながち」とは、昔どのような意味だったのでしょうか?
1.必ず
2.強引
3.ついでに
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2.強引
「あながち」とは、「あながち間違いではない」などのように使う通り、「必ずしも」「一概にも」という意味で、現代では使われています。
しかし、昔は「強引」「身勝手」などの意味で使われていました。
ちなみに、あながちを漢字で表すと「強ち」となります。
第15問
「騒々しい」とは、昔どのような意味だったでしょうか?
1.物足りない
2.悲しい
3.満足している
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1.物足りない
「騒々しい」とは、漢字の通り、物々しくて騒がしい様子を表す言葉ですよね。
しかし、昔は「物足りない」という意味で使われていました。
また、「忙しい」という意味もあり、古典でもそのような意味で使われたものがあります。
第16問
「卑怯」とは、昔どのような意味だったのでしょうか?
1.困らせる
2.例えて面白く言う
3.大泣きする
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3.大泣きする
「卑怯」という言葉は、元々中国から伝わった言葉で「比興」が語源となっています。
この「比興」は「例えて面白く言う」という意味でしたが、それが転じて「ふざけている」「おかしい」「ばかばかしい」などという意味になりました。
現代では、さらにネガティブな意味が強くなり、「ずるい」「臆病」などの意味で、「卑怯」が使われるようになりました。
第17問
元々は、「なよなよしている男性」という意味の言葉はどれでしょうか?
1.嘲笑う
2.ほくそ笑む
3.にやける
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3.にやける
「にやける」とは、元々「なよなよした男性」「女性っぽい男性」という意味で使われた言葉でした。
現代では、「うすら笑いをする」という意味で使われることが多いです。
しかし、これは間違った使い方で、「ニヤニヤしている」という言葉に似ていることから、「にやける」が異なった意味で使われるようになったようです。
間違っているとはいえ、大半の人が使っており、またそれが通じると言うのが、言葉の面白いところですね。
第18問
焼き鳥によくある「ネギマ」は、昔はどの食材が使われていたのでしょうか?
1.マグロ
2.マツタケ
3.マヨネーズ
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1.マグロ
「ネギマ」と聞くと、焼き鳥の種類で、鶏肉の間にネギが挟まったものを想像してしまいます。
しかし、昔はネギとマグロを使った鍋料理のことを「ネギマ」と言っていました。
現代で使われている「ネギマ」は、この鍋料理が由来となっています。
鳥料理のネギマがまさかマグロを使った別料理から生まれた言葉だったとは、とても意外ですよね。
第19問
「愛おしい」とは、昔どのような意味だったのでしょうか?
1.無性に可愛く思う
2.嫌がる
3.仲良くする
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2.嫌がる
「我が子を愛おしく思う」など、現代では「愛おしい」という言葉は、愛に溢れて大切に思うような愛情を表現する言葉ですよね。
しかし、昔は「嫌がる」「嫌う」という意味がありました。
そもそも「いとおしい」という言葉は、「厭(いと)う」という言葉が語源になっていると言われています。
昔の「いとおしい」には、「大事にする」という意味もあり、それが現代の意味に転じたと言われています。
第20問
「恥ずかしい」とは、昔どのような意味があったでしょうか?
1.馬鹿馬鹿しい
2.幼い
3.立派
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3.立派
「恥ずかしい」とは、自分の欠点や悪いところを自認して、気まずくなるような感情のことを言いますよね。
古文にいては、「気後れしてしまうほど、相手が立派」という意味で使われていました。
「恥ずかしい」と言う言葉一つに、さまざまな深い意味があると思うと日本語の奥深さを感じますよね。
【今昔の言葉クイズ】時代の変化で意味が変わった!?常識3択問題【後編10問】
博士
中編10問はどうじゃったかのう?「まだまだ物足りない!」という人は、次の10問にも挑戦してみるのじゃ!
第21問
「鳥肌が立つ」は、近年ではどのような意味で使われるでしょうか?
1.感動した
2.恐怖を感じた
3.つまらなかった
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1.感動した
「鳥肌が立つ」は、本来は恐怖を感じた時に使う言葉でした。
しかし近年では、とても感動した様子を表す言葉として「鳥肌が立つ」という表現が使われるようになりました。
第22問
「高学歴」は、昔はどのような意味だったでしょうか?
1.高校を卒業している
2.専門学校を卒業している
3.大学や大学院を卒業している
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3.大学や大学院を卒業している
「高学歴」とは、元々は「大学以上の学校を卒業していること」という意味でした。
しかし、近年では大学に行く人がかなり多くなったことにより「一流大学を卒業した人」という意味の言葉に変化していきました。
第23問
男性が女性を壁に追い詰め、壁に手をついて強引にせまる様子を表す「壁ドン」は元々はどんな意味だったでしょうか?
1.壁を叩く
2.壁紙を貼り替える
3.壁を塗り替える
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1.壁を叩く
「壁ドン」とは、元々はアパートなどで隣人が騒がしい時に抗議の意味を込めて壁を殴る行為のことでした。
それが近年では問題文のような行為を指す言葉でも使われるようになりました。
第24問
「大根足」とは、昔はどのような意味だったでしょうか?
1.鍛え上げられた逞しい足
2.白くて綺麗な足
3.畑仕事で汚れた足
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2.白くて綺麗な足
「大根足」とは、太い足を指す言葉です。
現在では暴言として認識されていますが、元々は誉め言葉だったのはご存じですか?
江戸時代の大根は細長いものが多かったため、「白くて細長い綺麗な足」のことを「大根足」と言っていたのです。
大正時代頃になると大根の品種改良が進み、現在のように太い大根が主流になったことで「太い足」を指す言葉に変わったとされています。
第25問
「せいぜい」は、昔はどのような意味で使われていたでしょうか?
1.忠実に
2.力の限り
3.適当に
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2.力の限り
「せいぜい」と言うと、「多く見積もっても・たかだか」といった意味で使われるのが一般的となっています。
しかし、元々は「力の限り・精一杯」という意味の言葉であり、昔の小説などではこちらの意味で使われていることが多いようです。
第26問
人の気性を表す「のんき」は、元々はどんな意味だったでしょうか?
1.月の出ていない夜
2.氷点下
3.暖かい気候
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3.暖かい気候
「呑気(のんき)」は、中国語で「暖かい気候」を表す「暖気(のんき)」という言葉が変化したものだと言われています。
時代の流れと共に「のんびりしている人」を指す言葉になりました。
第27問
「おどろく」は、昔はどんな意味だったでしょうか?
1.眠ってしまう
2.目が覚める
3.大笑いする
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2.目が覚める
「おどろく」は、昔は「びっくりする」という意味だけではなく、「はっと目を覚ます」というような意味でも使われていました。
古典の中では「はっとする」「目が覚める」といった意味で使われることが多々あります。
第28問
「忌(い)まわしい」は、昔はどんな意味だったでしょうか?
1.可愛らしい
2.面倒くさい
3.不吉だ
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3.不吉だ
「忌まわしい」は現在では「腹立たしい」というような意味で使われますが、昔は「不吉だ」という意味で使われていた言葉でした。
第29問
「サバを読む」とは、昔はどんな意味だったでしょうか?
1.適当に数える
2.数を誤魔化す
3.読み間違える
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1.適当に数える
「サバを読む」は、「年齢を誤魔化す」などの意味で使われるためあまりいいイメージがない言葉です。
その語源は、魚のサバです。江戸時代から使われている言葉であり、サバが傷みやすいことから適当に数えて渡していたため、実際に買うはずの数よりも多くのサバが買い手に渡っていました。
それが時代の流れと共に「数や年齢を誤魔化す」という意味に変化していきました。
第30問
「姑息」とは、元々はどんな意味だったでしょうか?
1.潔い
2.一時しのぎ
3.丁寧な
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2.一時しのぎ
「姑息」というと、現代では「卑怯な手を使う」といった意味だと思っている人も多いでしょう。
しかし、本来は「一時しのぎ・その場しのぎ」といった意味の言葉です。
間違えて使う人が多い言葉であることから、正しい使い方の方が忘れられてしまいつつある言葉です。
博士
今回のクイズ問題は以上じゃ!君は何問解けたかな?
このサイトではいろんな脳トレクイズを紹介しているから、ぜひ他のクイズにも挑戦してみるのじゃ!